●プティ・クロとは?
「プティ・クロ」はフランス語で小さな囲われた畑を意味します。このワインは様々な土壌の、樹齢3-5年の若いぶどうから造られます。
●セパージュ
ピノ・ノワール100%
●栽培
フランスの伝統方法を取り入れ、高い密植度で栽培されています。ぶどうがお互いに競い合うことで、凝縮感あるぶどうが収穫できます。若いピノ・ノワールは3つの異なる土壌で栽培されています。すべて手摘で涼しい早朝に収穫します。
●ワインメイキング
オープントップのステンレスタンクで発酵。大きな(7,500L)フレンチオーク樽で11ヶ月熟成。小樽で熟成するよりも、かすかなオーク樽の風味がストラクチャーを豊かにし、香りにも凝縮感をもたらし、バランスの取れたワインとなります。
●テースティングコメント
ラヴェンダーやドライにしたバラの花びらなどに続けて赤いベリーや食欲をそそるような香りが感じられます。フレッシュさとリッチさ、そして心地良いタンニンのバランスがとても良く取れています。チェリーの風味や、余韻に軽く木の風味を感じます。
●フードペアリング
3-4年が飲み頃。タプナードを詰めたポークフィレやバーベキューのお肉などと。
〈クロ・アンリ〉
クロ・アンリはサンセールを代表する造り手アンリ・ブルジョワがニュージーランドで手掛けるワイナリー。
サンセールで成功したブルジョワ・ファミリーが、フランス以外でソーヴィニョン・ブランとピノ・ノワールのプレミアムワインを造るために新天地を探し求め、12年の歳月をかけ、ようやく2000年にニュージーランド南島マールボロのワイラウ・ヴァレー周辺に羊が放牧されていた未開拓の98haの土地を購入し、ぶどうを植えるために開墾しました。
この地はサンセール同様に複雑な土壌をもち、そこにポテンシャルを感じたのです。
2001年にぶどうを植樹、2003年がファーストヴィンテージです。2007年には11haを買い足し、全部で所有する土地は109haに。2013年にぶどう畑42haがニュージーランドの厳しいオーガニック認定機関BioGroの認証を受けています。
サンセールで10世代に渡る経験と伝統を取り入れ、複雑な土壌の個性を表現したワイン造りに力を入れています。大きく3種に分けられます。
“Greywacke"グレイワッケはかつてワイラウ川の底だった玄武岩が細かく砂状になった沖積土壌。水はけがよく、ミネラル感をもたらします。ソーヴィニョン・ブランに適した土壌。
“Broadbridge"ブロードブリッジは、灰褐色の粘土土壌で鉄分を多く含みます。スポンジのような役割を果たし、雨が降ると水分を保ち、ゆっくりとその水分を放出していきます。グレイワッケに比べ寒い区画のため、ぶどうが熟すのにはもう数日を要します。
“Wither"ウィザーは丘の上にある灰色粘土土壌。この土壌ではグレイワックよりぶどうの粒が小さくなり、男性的なキャラクターを持ちます。ピノ・ノワールに適した土壌です。